飲食店の接客と味は関係ない

飲食店によっては、「料理の味」だけに特化した運営をしているお店もあります。私たちにとっては「接客」も含めてその「店舗」なのですが、お店によっては「接客はどうでもいい」というスタンスを持っている飲食店もあるのです。

そのような飲食店は、主に小規模であることが多いようです。店主がひとり、あるいはふたりから三人くらいの少人数でこじんまりと営業しているケースが多いでしょう。そのようなお店では、とことん「味」にこだわって営業しています。「接客にかける労力を味に費やす」というスタンスなのです。そのような店舗を利用するかどうかは私たち消費者次第です。私たちはどのような店舗にも行く事ができます。どのような料理でも食べることができるのです。費用を支払う以上、それは「自由」であり、誰かに何かを言われるようなことではないのです。そして、「自分が納得できるかどうか」ということが唯一の指標となるのです。

本当に「味」だけを求めて飲食店を巡るのであれば、「接客態度」はどうでもいいという人もいます。美味しい料理さえ食べられれば、店員の態度はどうでもいいという人、そして「そのようなお客さん」にだけ訪れて欲しい、そのようなお客さんしか「来てもらわなくてもいい」と考えている飲食店もあるものです。飲食店によっては独自の「ルール」があるところがあります。例えば注文方法が「食券」であったりする場合などです。注文を聞く店員がいないかわりに、自動券売機でメニューを選んでもらい、それをそのままスタッフに手渡すということです。さらには「水」などもセルフサービスであったりする場合もあるでしょう。そのようなことを「了解」のうえで利用する飲食店側と利用客の「空気感」というものがあります。

店舗のルールを守るのは、「顧客」としての自由ではあるのですが、その飲食店の料理が食べたければ、そのルールを守る必要がある場合も確実にあります。そのルールは常連でしかわからないものであったり、店舗に張り紙がしているだけであったりするわけです。お金を払うといっても、顧客に完全に親切な店舗ではない場合もあります。そのような飲食店は完全に「料理の味」だけを武器に経営されているものであり、そのようなルールはいわば「マナー」として顧客側が気をつけるべきことでもあるのでしょう。そのような飲食店に通う場合、事前に調べておくなどの配慮も必要でしょう。「料理を出さない」と言われてしまえば、その飲食店の料理を食べることができないのです。

お客に料理を出すかどうかということは、その飲食店次第です。営業がどうとか、売り上げがどうとかいうことはではなく、「作りたいものを作っている」というスタンスの飲食店も世の中には少なくないのです。ただ、そのような飲食店はそれでも成立するような料理の味を誇っているため、接客態度などは気にしなくても店舗として成立するのでしょう。利用客として、「お金を払うのだからなんでもいい」ということが成立しない飲食店もあるのです。そのお店でしか食べられないような料理を楽しみたい場合、その店舗でのマナーをわきまえる必要があるのです。それほどまでにしてでも、食べる価値がある料理もあるのです。

 

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