同じ名前なのに違う味?

飲食店はさまざまな規模で経営されているものです。一人の店主がほそぼそと続けている場合もあれば、大きな企業が事業として多数の店舗を運営している場合もあります。どのような場合であれ、「人に食べ物を提供する」ということに変わりはありません。規模の違いだけです。そして、私たちが「美味しい」と感じるその「味覚」も変わるものではないのです。

私たちは飲食店を選ぶときに、何かの指標をもって選んでいるはずです。普段から「ラーメン」が好きな人は、自分が「最高だ」と思えるような一杯を求めて自然とさまざまな店を訪れているかもしれません。どのような店に入って、どのようなものを注文するのかはその人次第ではありますし、いちいちその理由を意識していることも少ないのではないでしょうか。「その店のファンだから」通い続けるということもあるのです。そして、普段の自分の生活圏から遠く離れた場所では、自分が気に入っていた「味」を探すのが少し大変になるかもしれません。問題はそのようなときなのです。

見ず知らずの土地にいる時に、「いつもの味が食べたい」ということになれば、私たちはどうすればいいのでしょうか。ひとつ考えられるのは、「いつも食べに行っている店」の系列店に足を向けることです。いつも食べに行っているお店と同じ系列の店舗であれば、「いつもの味」がとこでも食べられるのかもしれません。これは半分は正解です。例えばそのお店が「直営店」であったとすると、いつもの味に出会うことは容易いものです。いつも食べているメニューは、その土地でも同じ味で提供されていることでしょう。注文すれば、いつも好んで食べていたその「味」に出会うことができるのです。ですが、「店名が同じ」だからといって100パーセント信じきってしまうのは少し危ないかもしれません。

「フランチャイズ」という形態で運営されている店舗では、その料理の作り方や提供の仕方をある程度自由にしている場合もあります。例えば「餃子の王将」は有名なフランチャイズチェーンですが、その実同じ名前でも店舗によってメニューまで異なることがあります。その店で絶対に欠かせないのは「餃子」であり、その他のメニューはある程度であれば自由に提供してもいいことになっているからです。ですから、いつもの「餃子の王将」と、その土地の「餃子の王将」は別の店舗で別の味である可能性が高いわけです。

その店舗でどのような料理がどのような味で提供されているのかは、実際に訪れて注文してみないことにはわからないのです。実際に食べてみて「好みではない」という場合もあるかもしれません。ですが、もしかするとその土地にあった料理を提供しているだけなのかもしれません。暖かい地方と雪国では料理の嗜好も異なるものです。自分がいつも暮らしている場所ではない土地では、「その味」が地域の人に気に入られているのかもしれません。それを否定する必要はどこにもありませんし、また、否定することも出来ないのです。

料理を注文し、それを食べるということはある種のコミュニケーションのようなものです。店主は地域の人に気に入ってもらえるように努力しているだけなのかもしれません。

 

美味しい飲食店の見分け方Topに戻る